はりきらないひと

2017/09/09

GPD Pocket: その後

購入して2ヶ月半ほど経ったんだけど、その間にあったことを少し。

1. 外部接続周りの調子が良くない。
Type-AのUSBポートが一部のデバイスを受け付けない
受け付けるもの: USB3.0なストレージ、キーボード、マウス
受け付けないもの: USB2.0なストレージ、スマートフォン、Ethernetコンバータ
受け付けないデバイスは(ログ上では)反応すらしない感じ。どゆこと!?
その辺り、Type-Cの方だとスマートフォンやEthernetコンバータは動いたりするけど、USB2.0なストレージは完全アウト。
・・・なんでやねん?
GPDに連絡を試みてるけど、今のところ(出荷に忙しいのか)反応なし・・・

2. やらかした ~その1~
買ったときに回復オプションから初期化したんだけど、どうも出荷時状態といろいろ違うっぽかったのでGPDが配布しているファームウェアで完全に出荷時状態に戻してみた。
これ自体は問題なくやれたんだけど、その後Windowsの認証が通らない・・・
着荷してから使ってた時にはちゃんと「認証済み」という表示になっていたし、最近のWindowsがプレインストールされたPCはハードの方にキーが登録されてるっぽくて他のPCでそういうトラブルに合わなかったので油断してた・・・
これもGPDに連絡を試みてるけど、今のところ反応なし・・・

3. Gentooを入れてみた。
Gentooを入れてみた。
手元では上に書いた通りUSB3.0なストレージじゃないとダメだけど、いずれにせよSystemRescueCD辺りのイメージをEFIブート可能なUSBスティックの形にして挿して起動し、GPDのロゴの辺りでF7(Fn + 7)を連打するとブートメニューが表示される。
その後はわかめそばさんのArchLinuxを入れた記事を参考にしつつ、フツーのgentooのインストール手順でOK。
わかめそばmogmog GPD Pocket で Arch Linux を起動する
快適。

4. やらかした ~その2~
Linuxにすると、なぜかType-Cのポートが充電/給電しか機能せず・・・Type-Aは相変わらず一部のデバイスしか反応せず・・・という状態だったので、BIOSの設定をいろいろいじってたんだけど、うっかりと「USB on boot」の項目をdisableにしたら、_OSが起動するまでキーボードが効かない状態に陥った_
この辺に同じ経験をして困ってる人がいる・・・
他にも数名同じ事象に陥った人がいるっぽい。この辺の人達はなぜかUEFI Shellに落ちて身動きが取れないという事なんだけど、幸いにも手元の状況はとりあえず(grubのとこでブートオプションがいじれないという状況ではあるけど)Linuxが起動する状態。でも、カーネル更新とかでブートローダの設定を間違ったら即死、という状況。

とりあえず、「バッテリを外して放置」はやってみたけどダメ。
cmospwdを使ってCMOSのクリアを試みたけど、これも効果はなかった。
で、いろいろ探したところ下の情報にたどり着いた。
アンロジカル シンキング: GPD pocketさん、甦る……それは不死鳥の如く
曰く、BIOSを上書きしちゃえばいいっぽい。シャア専用◎さんのケースもOSが起動できないがためにかなりのツールとテクを要しているっぽいけど、手元のはOSが起動するのでなんとかできそう。でも起動するのはLinuxな状態で、UEFIのブートメニューからWindowsを起動しなおすことはできない・・・次項につづく。

5. LinuxからのBIOS更新
多分、調べればこの状態でUEFIのブート項目からgrubを消すことはできるんだろうけど、これに失敗したら手の打ちようがなくなるのでどーしたもんかなーと思っていたら、flashromでLinux上からBIOSの更新ができるかもという情報に行き当たった。
ArchWiki Linux から BIOS を書き換える
さすがはArchWiki。この手の解決方法を探すと高確率でArchWikiにたどり着く・・・
こっちにもGPD PocketをLinuxで使うにあたってのTipsが公開されていた。
ArchWiki GPD Pocket
いずれにせよ、これで「やらかした ~その2~」の問題は解決し、おそらく今後もBIOSアップデートのためにWindowsを起動しなくても良さそうで、いろいろと便利な気がしてきた。

と、まぁ、結果として文鎮化させることなく使える状況にはなっているんだけど、結局1と2は解決していないのでGPDさん早く連絡くださいな・・・