はりきらないひと

2011/01/15

映画を見に行った

つい先日時間が作れたので、ものすごく久し振りに映画館に出かけてみた。

とりあえず見に行ったのは「ノルウェイの森」。
原作は数回読み返している状態で見るべきかどうか少し悩んでいたんだけど、時々読んでる某映画批評のページで意外にも高得点だったので、まぁネタも兼ねて行ってみた。
オイラは首都圏近辺に友達がいない(まぁ、田舎に帰っても「友達」は数えるほどしかいないけど。根暗なんだよね、基本的に。)し、会社の同僚にもこの手の映画を見そうな人は見当たらなかったので、結局一人で映画館へ。多分、映画館で一人で映画を見るのは、小学校低学年の時に親に送り迎えしてもらったアニメ映画の時以来ではないだろうか・・・それが何年前なのかは書かないでおこう。

平日だったこともあって、ガラガラ。オイラを含めて10人ぐらいしかいなかった。

あ、たいしたことは書かない(書けない)けど、念のためこれから映画を見に行こうとしてる人はこっから下を読まないよーに。


で、まぁ、とりあえず、なんというか、原作の世界観というか雰囲気というか、そーゆーのは確かに感じられた。全体的な絵は、原作を読んで想像していた映像と近かったように思う。でもストーリーを展開するにあたって(しかたがないとはいえ)ものすごく端折られている部分が多く、いくつかのシーンや台詞については原作よまないと必然性が判らないんじゃないかと思うものがあったと思う。

原作の設定上、直子はもうちょっと美人だったんじゃなかったかと。菊地凛子は、そういう意味ではなんかちょっと違う感じだったんだけど、見進めていく中でそういうある種の歪みとか翳とかを抱え込んだ女の子をすごくよく演じられてたと思った。あれはなかなか良かったんじゃないかな。

そうやって見たときに、緑役の水原希子はカワイイ顔してる。モデル出身なんだっけ?見た目はイイ。なんだけど、なんだろーな、喜怒哀楽を表すときの表情の変化に乏しい感じがした。いつも微笑んでる感じ。自分的に緑はもうちょっと笑ったり、怒ったり、拗ねたりという感じの感情をストレートにクルクル出してくる感じなので、ちょっと棒読みっぽい台詞と相まって、ちょいイマイチだった。

あとレイコさんね。なんかちょっとイメージ違ってたりはする。
終盤で施設を出てワタナベと寝るまでのシーンで、原作ではもっと明るく振舞っているけど内面に大きな不安なりを抱えてるヒト、というイメージなんだけど、その内面側の不安感・悲壮感みたいなのが演技上表にでて来すぎてて、無用な暗さがある感じ。あと、やっぱり経緯の説明が端折られているので、ワタナベと寝た後の「7年前の~」という台詞の意味とかが通らないように思う。

でも、初音映莉子の「ハツミさん」は、結構迫力があったな。あの辺りはもうちょっと原作通り丁寧に作ってあげてもよかったんじゃない?

ま、いずれにしても全体的には悪くなかったんじゃないかな。
二度は見ないと思うけど、一度みておくのはいいんじゃないかと思った。
映画そのものというより、それを見て原作を思い出し、原作を読んでた頃の自分とその周辺のことを思い出して、その余韻に駆られてこれもまた数年ぶりに一人でバーによって一杯ひっかけて帰ったとさ。めでたしめでたし(!?)。

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