はりきらないひと

2015/07/07

Jolla: TOHKBDが来た!

2014年11月にプロジェクトをスタートして1ヶ月で目標額の3倍を達成した"The Other Keyboard for Jolla"。


パーツ(キーパッド)がなかなか届かないとか紆余曲折あって出荷が遅れ、作る側も買った側もジリジリしてたんだけど、ついにBacker向けの現品を受け取る事ができた!
7/4ぐらいから徐々に周りで「来た!!」って声を聞いてたワケだけど、おいらは会社宛にしていたため週末の間には受け取れず「ぐぬぬぬ!!」ってな状態で、週明け月曜日にようやく受け取れた次第。

仕事の合間を縫って開封確認!
本体側(バッテリカバーになってる方)に付いてる基盤はネジ等での固定はされてなくて、カバー側に基盤がピッタリ収まるくぼみがあってそこに押し込んで固定する感じ。
受け取った時には外れてたんで「あれ?ねじ止め忘れられた??」とか思ったんだけど、構造みてピンときて押し込んだらそのまま固定されたので納得。

基盤上には、Jolla本体側の端子と接続する電極部が6つと、右上にNFCチップが見える。基本的に(純正のTOHと同じく)このチップを読み取って自動的に専用のアンビエンス及びキーボード用のアプリがインストールされる。

4か所にある丸いのがかなり強い磁石。
写真の方向で言うとキーボード収納時は右の上下2つで、キーボードを出した時には左の上下2つでキーボードをホールドする感じ。まぁ当然キーボード側にもマグネットが入ってる。

これは別の言い方をすると、キーボードはヒンジやレールで固定されているワケではないので、状況に応じて簡単に取り外して使ったりすることができる。写真では左側へスライドする形になってるけど、お好みで上下逆に取り付ければ右へスライドして出すようにもできる。

ちなみにこの部分のマグネットは、キーボードを開いた状態でキーボードだけを支持しても本体が落ちない程度に協力なので、スチール製の机とか冷蔵庫のドアとかに近づけるとくっつく(会社の机の上に置いとくと持ち上げる時に「あれ?」ってなる)。
多分、磁気式の会員カードとかキャッシュカード、クレジットカード辺りは、TOHKBDを付けたJollaと一緒に鞄とかポケットに突っ込むのは避けた方がいいと思う。

カバーとキーボードとの接続部分はこんな感じ。
キーパッドの上側(写真では右側)に電極があって、スライドして開くとカバーの方の電極とコンタクトするようにできてる。上にも書いた通り、左スライドにも右スライドにも対応できるよう、カバー側は左右両方に電極が付いてる。

構造上、スライドさせるとこんな風に傷が残る。。。
まぁ、これはしかたがない。

さて取り付けてみる。
NFCチップを検出して必要なものがインストールされる。
キーボード用のアプリだけじゃなく、アンビエンスも増える。左が標準で付いてくる白のTOH用の"Snow White"、右が(インストール中の写真だけど)TOHKBD用のアンビエンス。
TOHKBD"2"になってるのは、Kickstarterで募集したのが2nd Generationだから。初代はプロトタイプとして少数製造/販売された。

全部インストールが終わると、キーボードが使えるようになる。
上で見た通り、キーボードを出した時だけキーボードと本体がコネクションする構造なので、出したり戻したりする度に「接続されました」「切断されました」みたいなメッセージが出る(上のトースト通知ね)。

キー入力のレスポンスは悪くないけど、キーパッドそのものは「まぁ頑張ったかな」って感じ。でも数字が独立した5列キーだし、なかなか悪くないと思うんだ。
あと、まだキーボードを使った日本語入力はできない。今のところフリック入力ができないJollaなので、このキーボードで日本語入力できるとかなり強力だと思うんだけど。。。
そこは誰かに期待しよう(ぉぃ

さて、以前Funcky Other HalfからQiアンテナ付きのTOHを買った時は、本体との嵌合はお世辞にもいいとは言えなかったんだけど、今回The First Oneへの取り付け具合はかなり良いと思う。まぁ、本体のi2cとか電源とかの端子との接続を考えると、ここはキッチリハマるようにしとかないとって感じなんだとは思うけど。。。
ただ、キーボード側は(それなりに薄くしてることもあってだと思うけど)やや歪みがある。なので、磁石で固定してる側はぴったりくっついてるけど、キーパッド側はやや浮いてる感じがある。もちろん、この辺は個体差があるんだと思うけど。

磁石側
キーパッド側
上から見た感じ
歪みを矯正できるとよさそうだけど、壊したらイヤだしまぁ無理して矯正しなきゃいけないほど困ってるわけじゃないからとりあえず放置。

さてさて、今度はソフトウェア側。
まずはアンビエント。
なかなかいい壁紙(笑)
TOHKBD自体はカバー、キーボード、天板の色を選べるようになってたんだけど、アンビエントは特にどれかの色に合わせてあるようには見えない。手元の奴はカバーが黒、キーボードが赤、天板が黒という組み合わせなんだけど、アンビエントはダーク系のバックに黄緑っぽいフロントになってる。

次にキーボード用のアプリ。
左下のTOHKBD Settingsっていうアイコンがこのキーボード用のアプリ。
@kenya888さんが既にアプリ用の和訳リソースを提供してくれているので、アプリが日本語で使える非常にありがたい。

「ショートカット」はF1~F12で起動するアプリを割り当てられる。
「一般」が基本的な挙動を設定する画面になる。
写真には撮ってないけど、すばらしいことにこのキーボードにはバックライトが入っていて、暗い場所でもキートップが確認できるようになってる。「常にオン」をチェックすると、画面を表示した状態でキーボードをスライドした時必ずバックライトがオンになる(同時に「自動」がグレーアウトする)。

「自動」を選択すると「明るさのしきい値」以下の明るさになるとバックライトがオンになり、何も押さないと「たいむあうと」の時間でバックライトが切れる。

「常にオン」も「自動」も選択しなければ、基本的にバックライトは動作しない。

「強制ランドスケープ」をチェックすると、キーボードをスライドした時は「画面の向き」の設定内容に関係なく強制的にランドスケープモードになる。ただし、Jollaのホーム画面はそもそもランドスケープに対応してないし、アプリ系もランドスケープに対応してる奴は結構少ないから、ちょっと挙動が分かりにくいかも(笑)

その下に「リピート」の設定があり、キーを押し続けた場合「遅延」の時間だけ待った後に「レート」の間隔でキー入力がリピートされる。

最後にシフトキーやコントロールキー、ファンクションキーの挙動が設定できる。要は普通のPCのようにこれらのキーを「押しながら操作する」か、バーチャルキーボードみたいに「一度押した後操作するか」の切り替えができる。

まぁ、だいたいこんな感じかな。

とりあえず入力周りの夢が広がるTOHKBD、なかなか良い。
そもそもqwerty端末が絶滅寸前の世の中で、こんな形でqwerty化できるTOHの仕組みもすばらしい。

Developer ModeをインストールしてればTerminalアプリが入ってると思うんだけど、設定でVKB behaviorをOFFにしてあげればPC間隔でターミナルが使用できる。ちょっとしたリモート端末としても使えてなかなか良い。

後はやっぱりコレで日本語入力できたらいいなぁと思う今日このごろ。
誰か作ってくれないかなー (チラチラ

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