はりきらないひと

2015/09/29

Jolla: 代替バッテリ

Jollaのスペアバッテリの件は、目にする限りそれなりに多くの要望が上がっているにもかかわらず対応されてないものの一つだ。
Jolla Phoneの発売開始は2013年11月末だったはずだから、もうまもなく2年が経過しようとしてるワケで、バッテリがヘタって来てるユーザーも多いはず。
コミュニティでも去年「代替バッテリ」の議論がされていた。
Compatible spare battery
つたない記憶では2014年12月に少量の純正バッテリがJolla Shopで売られてたはずなんだけど、あいかわらず日本には送ってくれない上ホントにごく少量だったらしくすぐに売り切れてしまった。
以後、オフィシャルに純正スペアバッテリがリリースされる気配はない。

ってコトで、ある日「有志で動作確認したバッテリあるんだけど、共同購入しない?」というお誘いを受けたので買ってみることにした。

とりあえず紹介はするんだけど、試してみたい人は自己責任でおねがいね(はーと)。
コミュニティの代替バッテリの話題に対して、Jollaとしては(ごくあたりまえの話だけど)「代替バッテリの件はサポートできないし、それで何かあっても保証はできないよ」と言ってるのでそのつもりで。

で、いろんな人の手を通ってとりあえずバッテリが手元に届いた。
今回チョイスされたバッテリは"CS-HTD310XL"で、もともとはHTC Desire 310用の互換バッテリ。(純正は公称2000mAhなので、ちょっと大きめらしい。
とりあえず開封してみる。
バッテリ以外にシールと取説。シールは右側の縦になってるところあたりだけ粘着するようになってて、おそらくバッテリの出し入れをしやすくするために使うといいよ的なものだとおもわれる。

で、純正バッテリと並べてみる。
概ね一致なんだけど、微妙に寸法が違う。ノギスで計ってみた。
純正バッテリ(22B50): 63.6 x 50.5 x 5.2 [mm] 
代替バッテリ(B0PA2100): 63.1 x 50.2 x 5.2 [mm]
場所によって数値がバラつく(特に代替バッテリはちょっと加工精度が甘いんじゃないのか?って思うレベル。使う分には問題なさそうだけど)ので、上の値は「だいたい」の寸法。
厚みは概ね同じなんだけど、幅が0.2~0.4mm程、高さが0.4~0.6mm程小さい。

そのままはめ込むと、ちょっとスカスカな感じで電極部の接触が甘い感じ。
純正だとこうなる。
んー・・・写真で見ると解りづらいな(笑)

寸法差的には0.3~0.5mmぐらいのスペーサーを噛ませばOKな感じ。
フツーの紙なら2回折って(4枚ぐらいにして)挟めばバッチリなんじゃなかろうか。
見た目からは別に0.5mmまで入れなくても大丈夫そうだから、ちょっと厚めの紙とかでもいいんじゃないかな。

ってことで、実際動かしてみる。
ポストイットの端っこをちょっと畳んでバッテリの電極と反対側のところに突っ込む。(電極側に突っ込んじゃダメよ。多分、接触不良起こすから(笑))
普段、そんなに出し入れするもんじゃない気もするからこのまま使っても問題ないんだけど、バッテリ2個持ちとかにしてそれなりの頻度で交換することを前提にするなら0.4mmぐらいのシートを貼り付けた方がいいかなーと思ってる。

充電しながらの数字だけど、CSD Toolでのバッテリテストの結果。
ま、問題なく動いていそうな感じ。

とりあえず2個入手したので、まだしばらくJolla Phoneには頑張ってもらえるかな。

2015/09/12

Jolla: SailfishOS 2.0の主な「ユーザビリティ」の変更点

前のエントリで「他の変更点はリリースノート見てね」とは書いたんだけど、そのリリースノートの中に使い勝手の面で1.1.7から大きく変わった点が紹介されてたので、簡単に紹介してみる。
  1. タスクリストに実行中のアプリを9つ以上表示できるようになった。
  2. ホームスクリーン上に表示されていた4つのアプリアイコンがなくなった。アプリランチャーはどの画面からも下からスワイプして出せるようになった。
  3. タスクリストに表示されている起動中アプリは、起動した順に並ぶ。で、並べ替えができる。
  4. メモリ不足で落とされたアプリは、タスクリスト上で表示が暗くなる(消されない)。
  5. タスクリストのカバーからのアクションはタップに変更。スワイプはホーム画面と通知画面の切り替えに使うことになった。
  6. ブラウザ、電話、時計、メールのカバー表示は1つに制限された(たとえばブラウザはタブ毎に表示されていた)
  7. サイレントモードにするには上からスワイプして「サイレント・アンビエンス」をアクティベートする。
  8. 全てのシステム音をOFFにするには、ボリュームダウンボタンを長押しする。
  9. プレゼンスの設定はイベント画面のプルダウンメニューから設定>システム>プレゼンスに移動
  10. アンビエンスの管理もギャラリーアプリから設定>システム>アンビエンスに移動
  11. FacebookやTwitterのフィードのサポートは一時的に使用不可(次のリリースで再導入される予定)
  12. SMSとインスタントメッセージの通知は同じアイコンになった
  13. プラットホームを横断するフリックのスピードが早くなった
  14. 古い(おそらく1.1.7以前向けの)アンビエンスは今後のアップデートで削除される予定。
1は前のエントリに書いた通り、画面構成を変えたことでタスクリストの画面を縦に伸ばせるようになったからだ。
あと、Jollaのタスクリストはあの画面上でも一部アプリの出力が見られたり簡単な操作ができたりするので、3のタスクの並べ替えはもしかしたら有難いものになり得るかも。4は勝手に落とされたアプリの再起動が楽になるよってことで便利なんだけど、個人的にはそうやって残すのと殺されたら消すのを切り替えできるといいのになと思ったりもする(なんとなくね)。
もう一つ関連する項目として5がある。旧UIは各タスクの操作をスワイプで行っていたんだけど、横スワイプで通知画面と往復する仕様にしちゃったから、まぁ多分やむを得ずタップにしたんじゃないかな。Phoneの画面だと若干辛くはあるんだけど、まぁしかたない。

あと、個人的にちょっと迷ったのが7だった。
旧UIでは(設定にも寄るけど)ホーム画面上で画面上端からスワイプするとスリープにすることができたんだけど、今回からこんな画面が出てくる。
一番上の鍵マークをタップするとスリープ(ロック)できる(つまり「タップする」というアクションが追加された)。
アクションが増えてめんどくさいなーと思ったのと、アンビエンスなんてそんな頻繁に変更するもんじゃないだろうになんでこんなところに切り替えを持ってきたんだろう??と思ってた。
一方、ロック画面からのプルダウンメニューから「サイレントモード」が消えてしまっていて、「あれぇ?サイレントモードにするにはどうしたらいいんだ???」ってなってた。

で、よくよく見てみたら、新しいアンビエンスは着信音量とかを含めて設定できるワケね。つまりここから、上の画面では「Silent」のアンビエンスを選択するとサイレントモードに移行できるワケだ。
まぁ、画面の色や壁紙でいまサイレントなのか通常なのか分かるっていう利点もあるかもしれない。欲を言えば、音量だけでなくてバイブレーションの設定もできるといいのになと思う。もちろん着信音設定のところで「サイレントの時のみ」と「サウンドがオンの時のみ」が選択できるんだけど、アンビエンスからコントロールできて「音だけ」「音とバイブ」「バイブだけ」「どちらもなし」の4つを切り替えられるといいなとちょっと思う。

まだまだ新UIに慣れてなくていろいろいじり回してるところだけど、今後もいじってて何か「これは!」と思う部分があったら書いていこうかなと思わなくもない←たいしてやる気なさそう(笑)

Jolla: Firmware Update 1.1.9.28 (Early access release)

さてさて、ついに"SailfishOS 2.0"が来たね。

Early Access向けのアップデート「1.1.9.28」がリリースされた。
[release notes] 1.1.9/Eineheminlampi [early access]

バージョン番号的には1.1.9という事なんだけど、基本的には"SailfishOS 2.0"という事でリリースされてる。

Sailfish OS 2.0 now available for early access users!

一部まだちゃんと実装されていないものがあるっぽいので、その辺を揃えて次のアップデートで"2.0.0"になるらしい。
ってことはJolla Tabletも次のアップデート後のリリースになるのかなぁ?
Jolla Phoneでみんな慣れちゃってるから先に出荷しちゃえばいいのに(ぉぃ

アップデートが完了するとまずチュートリアルが走る。
おっさんお手が写り混んでるのを気にしてはいけない。

SailfishOSのホーム画面はとにかく縦スワイプ中心の特徴的なUIだったワケなんだけど、今回はこの辺りが一新されてる。
旧UIでは上から縦に「ロック/ホーム画面」「タスクリスト」「アプリランチャー」の3つの画面が並んでいて、縦フリックでこれを切り替えて使い、通知画面は画面下端からのスワイプで呼び出してた。

まず新しいロック画面
今までは画面が縦に並んでいたので縦にフリックしてた(よね?)けど、今回からは横スワイプでロックを解除する。この辺はある意味他のモバイルOSと同じ感覚になったのかな?

ロック画面を解除するとホーム画面が現れる。
ホーム画面には起動してるアプリの一覧が表示される。つまりタスクリストの画面がホームに来ている。以前は上下をホームとアプリランチャに挟まれていたからタスクリストを9個までしか表示できなかったけど、その制約がなくなってこの画面は縦に伸びることができるようになっている。

で、これを左右にスワイプすると、通知画面が出てくる。
旧UIの通知画面は画面下端からのスワイプで出すようになってたけど、今回からはホームの横に常に配置されているような感じ。

考えてみれば、ちょっとNokia N9に近い。あれはランチャー、通知、タスクリストの3画面を横に配置していたんだけど、今回新UIが違うのは、アプリランチャーを画面下端からのスワイプに割り当てているところだ。
上の通りホーム画面で画面下端から上方向にスワイプすると
アプリランチャが現れる。
ちなみに旧UIはタスクリストの画面の下に4つのアプリが表示されていたけど、原則アレは廃止されてる。ただ、タスクリストの画面のなにもないところをタップすると一瞬現れる(アプリランチャの一列目だけがチラ見できる感じ)ので、アプリランチャの一番上の列には電話などよく使うアプリを配置しておくといい。

このアプリランチャはホーム画面からだけでなく、通知画面やアプリを起動した状態からでも同じ方法で呼び出すことができる。何かアプリを使っていて他のことをしたくなった時、今までなら「スワイプしてバックグランドに下げる」「アプリランチャを開く」「アプリを選ぶ」の3ステップだったけど、最初の2ステップが一つになる。「やっぱりやめた」ってなった時も、タスクリストからアプリを選び直すのではなく、単にアプリランチャを引っ込めればいい。この辺はうまいんじゃないかしら?
あ、アプリランチャを引っ込める時は、下スワイプで下げられる。

ま、多分実際にいじってみないと分かり辛いとは思うんだけど、今までのUIと比べるとかなりいいんじゃないかと思うし、N9ともまた少し違っていて、うまく独自の発展をしたんじゃないかなと思う。ま、偉そうに言える程なにか知ってるワケじゃないけどww


その他にも沢山変更点はあって、正直紹介しきれないのでそこはリリースノートを見てほしい(ぉぃ)。
未実装の部分や(Early Accessなので当然かもだけど)問題点も残っているようだけど、これを見る限り正式な2.0(Ver. 2.0.0)のリリースが、そしてなによりJolla Tabletのリリースが楽しみに思える。

とゆーわけで、Jollaがんばれ!!←またそれか!