Dual SIMな端末を買ったのは始めてなので、どんな感じなのかなーと思ってとりあえず2枚挿してみた。
で、以下設定やUIについて見てみるんだけど、結論を先に書いておくと両方に3G/4G対応のSIMを挿すことはできるんだけど、スタンバイは「3G(4G)」+「2G」の組み合わせになるので、基本的に2Gネットワークのない地域ではDual Stand-byにはできない。
過去の3G+2GなDual SIM端末は片方のSIMが「2G専用」と表記されていて、そっちに挿したSIMは2Gでしか機能しなかった(はず)んだけど、それともちょっと異なる。これが最近のDual SIMなのかしらん?
まぁ、そういう訳でちょっと端末を見てみる。
Settingsの中にまず"SIM cards"という設定がある。
ここでSIM1/SIM2をそれぞれアクティブにするかどうかを設定できる。普段SIMは1枚しか挿さない状態なら、SIM入れた方のスロットだけをアクティブにしとくといい。
その下の"Use SIM card"は電話をかける時にどちらのSIMで発信するかの設定で、SIM1、SIM2と「Always Ask」(毎回確認)という設定がある。
ちなみにこの設定はホームの通知画面をプルダウンしたところでも変更ができる。
なかなか便利なんじゃないかな。
で、もうひとつは"Mobile network"。
SIM cardsの設定で両方アクティブにしておくと、SIMカードの設定が2枚分並ぶ。
ただし頭のところでデータ通信のON/OFFをするところは1種類しか表示されず、そのすぐ下に「Use SIM card」というどっちのSIM使うかという設定がある。
ここでSIM1を選択すると上のAPNはSIM1のものが、SIM2を選択すればSIM2のAPNが表示される。
Mobile networkの画面の下側に並んでいる各SIMの設定を見ると、SIM1/SIM2のどちらも「Preffer 4G」まで選択できることが解る。つまりどっちのSIMも3G/4G接続させる事が可能なのが解る。
が、まぁ、上に書いた通りこれは「同時に」接続できることを示さないってのがポイント。
どうやら「Use SIM card」で選択されたSIMは3G/4Gで接続し、サブの待ち受けに回ったSIMは2Gのネットワークに接続させるような仕様になっているらしい。
「Use SIM card」を切り替えると、各SIMの「Network」を_両方とも接続しなおす_ような挙動をするんだけど、これはメイン→サブになったSIMを2Gネットワークに接続しなおすのと同時に、サブ→メインになったSIMを3G/4Gネットワークに接続しなおすみたいな事をしているっぽい。
ちょっと混乱したのは、この状態でサブ側SIMのネットワーク接続を手動に切り替えて検索すると、Prefer 4G / Prefer 3Gの設定に合わせて4G/3Gのネットワークが検索/表示できてしまうこと。ちゃんとネットワークがみつかるので「接続できるのかな?」と思って選択しても、エラーが出て接続できないという結果になる。
つー訳で、2Gネットワークのない国では、Mobile Networkの切り替えをすればそっちのSIMはつながるけどもう片方は接続をロストして使えなくなる・・・って話だった。
でもまぁ見方を変えれば1枚ずつならちゃんと3G/4Gで使えるんだよね。同時待ち受けを考えずに(通話ごと)SIM1/SIM2を切り替えて使えば2枚のSIMを使うことができる。この辺りが過去の「SIM2はGSM専用」とかの仕様とはちょい違うんじゃなかろうかね。
あと、データ専用SIM(SMS非対応)だと、アンテナピクトが立たなかった。まぁ、データ通信はできるし、ピクトが立たないだけでセルスタンバイ問題みたいに極端に電池消費が増えるような様子もなかったから、使おうと思えば使える感じかな。
とゆーワケで、どんな感じなのかはクリアになった。
世の中のDual SIM環境の実状を教えてくれた@jiminynseriesさんと、身体を張って2Gネットワークありの時の挙動について情報を下さったうにうにさん(@uniunichan)に感謝の意を表しますw
はりきらないひと
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2016/08/28
2016/08/20
"Pebble Time Manager 10" for Windows 10 Mobile (Redstone)
前回紹介した"Pebble Time Manager"はWin8/8.1とWin10Mの両方で動くヤツだったんだけど、その後UWP版になった"Pebble Time Manager 10"ってのがリリースされていた。
Pebble Time Manager 10 - Windows Store
リリースされた当初はそのままでは通知に対応していなくて、開発者のWebSiteでもこっちのアプリを通知に対応させたものは配布してなかったんだけど、最新のリリースで端末側をRedstone以降にすれば通知にストアからインストールしたものでも通知に対応できることがわかった。
設定を開くとこんな感じ。
基本的な使い方は前回紹介したものと同じ。
先に端末とPebbleをペアリングさせておき、アプリを立ち上げてAssociateすると接続が完了する。
Win8/8.1用のアプリの時は端末側から通知する時にだけBT接続をアクティブにして、その他の時は基本切断しているような形態だったけど、Redstoneの特性なのかアプリ側から何かしているのか今回はちゃんと接続状態を維持しているように見える。
通知の設定はWin8/8.1の時は通知するアプリを選択できたのに対し、Win10M用はON/OFFしかできないっぽい。通知する内容は端末側の通知設定に依存するタイプなんだと思われる。
この辺りはなんとなく、「端末にもPebbleにも通知して欲しいもの」「端末に通知表示してくれればPebbleに送ってくれなくてもいいもの」等のコントロールをしたいところできたらいーのになーとも感じていて、逆に使い勝手が下がっちゃったかなーと思わなくもない。
ただ、アプリも仕組みも全体的に非常に良くなっていて、これはもう十分に実用的と言えると思う。Win8/8.1用の時のように特別なインストール環境を作る必要もなく、普通にストアからインストール/アップデートが出来るってのも素晴らしい。
思うところあってLumiaを引退させたので、残念ながらこれ以上細かい使い勝手を確認はしていないんだけど、Pebbleとの連携という観点だけで見ればやっぱWin10Mでもいいかなと思ったりした次第だ。
冒頭にも書いた通りRedstoneである必要があるので、今の時点ではInsider Previewの適用が必要になる。この点には注意が必要だけど、まぁWin10M端末使っててPebble持ってるヒトは必須のアプリって感じだと思う。
2016/08/05
Aqua Fish: 買った
ようやくここにたどり着いた端末というべきだろうか。
最初の情報は2015年のMWCだった。
とゆーわけで!!!長い前置きを終えて!!!ついに!!!
買った。
かなりしっかりとした箱がきちんと封されてシュリンクラップまでされている。
今年2月のITmediaの某記事によると、一般的な(いわゆるミドルスペック辺りの?)スマートフォンの価格帯は8,000~10,000ルピー程度(約13,000円~17,000円ぐらい?)ってことなんだけど、Aqua Fishの本体価格は5,499ルピー(約9,000円)で1万円を切っている。
海外発送は送料がちょっと高い訳だけど、それでも送料込みで7,099ルピー(約12,000ぐらい)で買えてしまう。このエントリを書いてる時点でINTEXがツイートで紹介してるセラーからの販売数が640台ってことらしい。
今日時点でまだ通関手数料と税金(関税/消費税)の請求を受けてないんだけど、基本的に関税はかからなかったはずだし、消費税は本体価格の60~70%に対して8%(100円未満は切り捨てだったと思う)、通関手数料は500円ぐらいだったと思うから、合わせても1000円ぐらいになるはず。
さてさてご開帳。
更に開く!
非常に凝った作りになっていて、とにかくあちこちにスペックやら特徴やらが書いてある。
同梱品はこんな感じ。
左上が電源アダプタ、左中がUSBケーブル、左下がイヤフォン、中央上がバッテリ、中央下が本体、右上がユーザーマニュアルで右下がスクリーンプロテクタ。
本体はこんな感じ。
保護フィルムには基本的なスペックがずらり。裏はINTEXのロゴとSailfishOSのロゴ。
一部のスペックを除いて基本的にはJolla Cと同じ。
デュアルSIMであるところなども同じ。(上がAqua Fish、下がJolla C)
現時点で確認できてるスペック上の違いは対応バンドのところ。()内がJolla C。
結果的に海外発送もされているのでもうちょっと対応バンド増やしてほしいところだけど、元のターゲットはそこじゃなかったから仕方ない。
とりあえず充電して起動してみる。
INTEXのロゴ。
この後初回起動は基本的にJolla Phone / Jolla Cと同じなので、言語選択、ネットワーク選択、Jollaアカウントの入力とチュートリアルで起動する。
初期インストール済みのアプリ一覧がこれ。
Jolla Phone / Jolla Cでは追加インストールの対象になっていたメールやドキュメント等のアプリがプレインストール状態になってる。加えて「Storage」「HERE Maps」がプレインストールされているのに加え、独自のAndroid Market Placeが「Store」としてインストールされている。
もちろん、他のMarket Placeを追加することもできるわけだけど、この時点で一通り必要なものが入っているというのは、Jolla謹製のデバイスと比較しても「コンシューマ向けに作ってるな」という印象を与えるように思う。
JollaのApp Storeは同じだが、プレインストールのAndroidアプリのストアはこんな感じ。
設定としてはFacebookアカウントかGoogleアカウントでログインできるようなんだけど、なんだろう?INTEXの独自Storeなのかな?(INTEX自身はAndroid端末も沢山作って売ってる)
基本的にOSに関しては設定アプリ等を見てもAndroidのような「独自拡張」の色合いはあまり強くないんだけど、基本操作においてここが大きく違ってる。
SailfishOS 2.0になって基本的にホーム画面の構成は「通知画面」と「タスクリスト」の左右2画面だったんだけど、そこに一つ画面が追加されて「横方向3画面」になってる。
追加された画面はgaana.comというインドの音楽配信サービス専用の画面っぽい。
アレなのかな?この価格帯の端末にするために提携してるのかな??
アカウント作るのがINTEXの利益になって、それが次のSailfishOS機につながるなら、サービスを利用してみてもいいかな・・・
とゆー感じで、Jolla Phone / Jolla Cと比べるとやっぱりコンシューマー機としてそれなりに手を入れてある感じがする。この辺はJolla単体ではできなかった事なのかもしれない。
SailfishOSがライセンスされた端末としてはTuring Phoneが先行している訳なんだけど、あれはまた別のところ(セキュリティ)に特化した端末で、価格帯的にも「誰もが買う」感じのものじゃないように見える。そういう意味では、真に「コンシューマー機」と言えるSailfishOSベースの端末は、Aqua Fishこそが初めてと言えるのかもしれないね。
今、AndroidやiOS、あるいはいわゆるフィーチャーフォンを使っているユーザーにとって、OS自体のUI/UXに加えアプリの量や質と言ったものが、SailfishOSの良さを十分に感じることができるだけの状態にあるかと言われると微妙な状況ではあるんだけど、ともかく誰もが容易に端末を入手できる状態ができたというところでAqua Fishの功績は大きいと思う。
まぁ、何にしても、Android/iOS以外の端末に少しでも興味を持ってるヒトは買ってみるといいよ!(ただ、インドのeBayは使えるクレカに若干制約があるっぽいので注意が必要だけど・・・)
あと、ちょっとモバイルに興味のあるQtユーザも、買ってみてアプリとか作ってみるといいよ。AndroidとかiOSだと既に溢れてるようなアプリでも、SailfishOSではまだ作られたことないようなものが沢山ある。
こーゆーコンシューマー機が出てきた今、そーゆーアプリをQtベースで作るチャンスだし、その結果SailfishOSユーザが増えれば、「伝道師」として有名になれること間違いなしだ!(何
ってなわけで、みんな買ってみようよ!!(笑)
とにかく、ここまでは来た!
この先が大事だと思う!!
がんばれJollaとその仲間たち!!!
最初の情報は2015年のMWCだった。
【週刊アスキー】新興モバイルOS“Sailfish OS”搭載の最新スマホを実機レビュー:MWC 上海 2015この時点でJolla Phoneがリリースされて既に1年半ほど経過していたこともあって、秋には来るんじゃないかなー・・・ないかなー・・・ないなー・・・と思いつつ1年が経過して、今年2016年。
【juggy.cn】MWC 2016 : Jolla、Sailfish OSスマートフォンの新型「Aqua Fish」を発表今渡こそ・・・っつーことで、でも最初は4月に出るとか、いやもっと遅れるとかいろいろ話があり、さらに前記事のJolla Cが突然発表されたのを受けて「ひょっとしたらAqua FishはJolla Cに化けちゃった?もう市場には出てこない??」とか心配をした訳なんだけど、
[Official Announcement] Intex Aqua Fish now available to purchase through eBay Indiaということで7/18とか19ぐらいからeBay Indiaでめでたくリリースされた。
当初はインド国内にしか発送してくれない感じだったんだけど、このツイートが出た辺りでは既に海外発送も可能になっていた。Open the world of Sailfish & experience awesomeness!— Intex Technologies (@IntexBrand) 2016年7月24日
Buy Aqua Fish @ebayindia : https://t.co/X2k7rZzBup #Sailfish pic.twitter.com/7vhOMbUFRK
とゆーわけで!!!長い前置きを終えて!!!ついに!!!
買った。
かなりしっかりとした箱がきちんと封されてシュリンクラップまでされている。
今年2月のITmediaの某記事によると、一般的な(いわゆるミドルスペック辺りの?)スマートフォンの価格帯は8,000~10,000ルピー程度(約13,000円~17,000円ぐらい?)ってことなんだけど、Aqua Fishの本体価格は5,499ルピー(約9,000円)で1万円を切っている。
海外発送は送料がちょっと高い訳だけど、それでも送料込みで7,099ルピー(約12,000ぐらい)で買えてしまう。このエントリを書いてる時点でINTEXがツイートで紹介してるセラーからの販売数が640台ってことらしい。
今日時点でまだ通関手数料と税金(関税/消費税)の請求を受けてないんだけど、基本的に関税はかからなかったはずだし、消費税は本体価格の60~70%に対して8%(100円未満は切り捨てだったと思う)、通関手数料は500円ぐらいだったと思うから、合わせても1000円ぐらいになるはず。
さてさてご開帳。
更に開く!
非常に凝った作りになっていて、とにかくあちこちにスペックやら特徴やらが書いてある。
同梱品はこんな感じ。
左上が電源アダプタ、左中がUSBケーブル、左下がイヤフォン、中央上がバッテリ、中央下が本体、右上がユーザーマニュアルで右下がスクリーンプロテクタ。
本体はこんな感じ。
保護フィルムには基本的なスペックがずらり。裏はINTEXのロゴとSailfishOSのロゴ。
一部のスペックを除いて基本的にはJolla Cと同じ。
デュアルSIMであるところなども同じ。(上がAqua Fish、下がJolla C)
現時点で確認できてるスペック上の違いは対応バンドのところ。()内がJolla C。
2G: 900, 1800 (850, 900, 1800, 1900)出荷対象地域が異なるからかな。特に40はインドのLTEバンドらしい。
3G: 900, 2100 (850, 900, 2100)
4G: 3, 5, 40 (1, 3, 7, 20)
結果的に海外発送もされているのでもうちょっと対応バンド増やしてほしいところだけど、元のターゲットはそこじゃなかったから仕方ない。
とりあえず充電して起動してみる。
INTEXのロゴ。
この後初回起動は基本的にJolla Phone / Jolla Cと同じなので、言語選択、ネットワーク選択、Jollaアカウントの入力とチュートリアルで起動する。
初期インストール済みのアプリ一覧がこれ。
Jolla Phone / Jolla Cでは追加インストールの対象になっていたメールやドキュメント等のアプリがプレインストール状態になってる。加えて「Storage」「HERE Maps」がプレインストールされているのに加え、独自のAndroid Market Placeが「Store」としてインストールされている。
もちろん、他のMarket Placeを追加することもできるわけだけど、この時点で一通り必要なものが入っているというのは、Jolla謹製のデバイスと比較しても「コンシューマ向けに作ってるな」という印象を与えるように思う。
JollaのApp Storeは同じだが、プレインストールのAndroidアプリのストアはこんな感じ。
設定としてはFacebookアカウントかGoogleアカウントでログインできるようなんだけど、なんだろう?INTEXの独自Storeなのかな?(INTEX自身はAndroid端末も沢山作って売ってる)
基本的にOSに関しては設定アプリ等を見てもAndroidのような「独自拡張」の色合いはあまり強くないんだけど、基本操作においてここが大きく違ってる。
SailfishOS 2.0になって基本的にホーム画面の構成は「通知画面」と「タスクリスト」の左右2画面だったんだけど、そこに一つ画面が追加されて「横方向3画面」になってる。
追加された画面はgaana.comというインドの音楽配信サービス専用の画面っぽい。
アレなのかな?この価格帯の端末にするために提携してるのかな??
アカウント作るのがINTEXの利益になって、それが次のSailfishOS機につながるなら、サービスを利用してみてもいいかな・・・
とゆー感じで、Jolla Phone / Jolla Cと比べるとやっぱりコンシューマー機としてそれなりに手を入れてある感じがする。この辺はJolla単体ではできなかった事なのかもしれない。
SailfishOSがライセンスされた端末としてはTuring Phoneが先行している訳なんだけど、あれはまた別のところ(セキュリティ)に特化した端末で、価格帯的にも「誰もが買う」感じのものじゃないように見える。そういう意味では、真に「コンシューマー機」と言えるSailfishOSベースの端末は、Aqua Fishこそが初めてと言えるのかもしれないね。
今、AndroidやiOS、あるいはいわゆるフィーチャーフォンを使っているユーザーにとって、OS自体のUI/UXに加えアプリの量や質と言ったものが、SailfishOSの良さを十分に感じることができるだけの状態にあるかと言われると微妙な状況ではあるんだけど、ともかく誰もが容易に端末を入手できる状態ができたというところでAqua Fishの功績は大きいと思う。
まぁ、何にしても、Android/iOS以外の端末に少しでも興味を持ってるヒトは買ってみるといいよ!(ただ、インドのeBayは使えるクレカに若干制約があるっぽいので注意が必要だけど・・・)
あと、ちょっとモバイルに興味のあるQtユーザも、買ってみてアプリとか作ってみるといいよ。AndroidとかiOSだと既に溢れてるようなアプリでも、SailfishOSではまだ作られたことないようなものが沢山ある。
こーゆーコンシューマー機が出てきた今、そーゆーアプリをQtベースで作るチャンスだし、その結果SailfishOSユーザが増えれば、「伝道師」として有名になれること間違いなしだ!(何
ってなわけで、みんな買ってみようよ!!(笑)
とにかく、ここまでは来た!
この先が大事だと思う!!
がんばれJollaとその仲間たち!!!