2013/05/03

いまさら「ServersMan SIM 3G 100」について書いてみる。

「ServersMan SIM 3G 100」についてはTwitterでブツブツ言ってたんだけど、今見てみたらこのブログ上でのエントリは一つもなかった。別に書かなきゃいけないって理由はなんもないけど、とりあえず「ServersMan 050」を契約してみたのでついでに書いてみた。

○「ServersMan SIM 3G 100」
多分、サービスインは去年の夏(8月ぐらい?)。それまではイオンSIMが月額980円で100kbpsってのが安価回線の先頭を切ってたワケだけど、そこに月額490円で100kbpsっていう価格で殴り込みをかけたのがこのSIM。イオンSIMの方は似たようなタイミングで値段据え置きのまま100kbps→150kbpsの増速を敢行してる(コレに対抗したのかどうかは判らないけど)。
100kbps/490円/月と150kbps/980円/月で2ヶ月程両方を使ってみたんだけど、結局のところ混み合えばどっちも遅くなるし、どのみちテスト用の回線だから維持費の安い方ってコトで、この時点でイオンSIMを解約。
ちなみにどちらも100MB単位で容量ベースの増速が可能なんだけど、これもイオンの100MB/525円に対してServersMan SIMは263円/100MBと半額。この辺りが決め手の一つになってる。
更にやっぱりプロバイダ系のサービスだからなのか、IPv6接続サービスが付いていて、更に1GBのオンラインストレージも付いてる。
ただ、DTIはちゃんと「解約したらSIM返してね。返さないと課金するよ」ってコトになってる。大手キャリアも日本通信もSIMは「貸与」だったと思うけど(違う?)、実質返さなくてもあまり問題にならないコトが多いよね?でも次の「SMSオプション」を申し込んだ時、「あーマジメにやってんだ!」ってコトを知ることになるんだ・・・

○SMSオプション
更にServersMan SIMは、年末辺りだったと思うけど「SMSオプション」なんてものを出して来た。そう、通話は付けないけどSMSは使えるようにするよって話。月額150円のオプションだけど、これは他のデータ通信SIMには無い面白いサービスになったと思う。
SMSはパケット回線じゃなくて通話用の回線を通じて送受信される(んだったと思う)から、端末からは「通話可能」みたいな状態に見えるっぽい。なので、数々の端末でMVNOなデータ通信SIMを入れると発生してたアンテナピクトやセルスタンバイの問題が解決しちゃったりする。(ちなみにdocomoの純正のデータ通信SIMはもともとSMSが使えるようになっているから問題が発生しない)。
これはMVNOな格安データ通信SIMを使ってスマートフォンを運用するにあたってものすごく有り難いし、SMSが使えるようになるから即時性が必要な通信はそもそもそれを使えばいいみたいなノリにもなれる。
ちなみにこのサービスが始まる前に(という意味だと思うけど)既にSIMを取得したユーザは、新たにオプションを申し込む時にSIMの再発行って形になる。あと、オプションではあるんだけど契約変更って形になるのか、事務手数料がかかる(3150円)。コレが結構ツラいと思うんだよなー・・・
そして・・・申し込んで新しいSIMが届くと、更に旧SIMの返却用封筒が届いて、「返してねー」って言われる。こういう変更や解約の時にイチイチSIMを返送するのはメンドウだと思ってたんだけど、こうやって専用の封筒用意してくれる(返却の準備の手間が少ない)ってのはイイね。で、無事に返却した。

○ServersMan 050
そして「満を持して」かどうかは知らないけど登場したのが、今回契約してみた「ServersMan 050」。つまりはIP電話だ。かつてb-mobileが自社の300kbpsのSIM用にIP電話のサービスをやってたけど、今回は更にその1/3に抑えられた帯域で使えるんだと言う。ホンマかいな??
更に、AndroidやiPhoneに専用のアプリがあるんだけど、「待ち受け時の消費電力はゼロ!」という信じ難いアピールされてんじゃん!!!月額315円ってコトらしいんだけど、今ならベータで月額無料(通話代金は当然取られる)って話だったのでさっそく使ってみた。

Google play: ServersMan 050

ちょっとばかし遅延が大きくなる感じはあるけど、ちゃんと通話できる。実質50~60kbpsぐらいだと思うのに、これは結構スゴくないかい??
あと、ホントに待ち受けの消費が0なのかどうかはちゃんと確認してないけど、確かにコールした時に(多分何かでプッシュ通知されて)そこから一旦アプリが起動して、鳴り始めるって感じの挙動に見えた。アプリが起動しっぱなしっていう感じには見えないので、少なくとも待ち受け消費が他より少ないんじゃないかなとは思う。
通話料は050plusと同じっぽい。月額料金も同じだから、もしかしたら乗り入れてんのかな?でもアプリは独自だし、050plusはあの回線速度ではマトモに通話できなかったし・・・関係があるのかないのか良く判らないけど、逆に待ち受けの電力とかから考えたら、むしろ050plusはあのアプリを採用して欲しいぐらいだ(笑)

とりあえずまだベータだし、これからユーザが増えた時にどーなるのかってトコロだから、まだ様子見ではあるんだけど、今回試した限りはどうもインストールできる機種に制約があるっぽい。GBなATRIX 4Gにインストールしようとしたんだけど「端末に対応してない」とかで蹴られた。Androidのバージョンの問題かなと思ってJBに上げてみたけど状況変らず。手持ちの端末で見てみると、唯一Galaxy Nexus(SC-04D)だけが対応端末だったから、いったんコイツにインストールして、adb backupで引っこ抜き、adb restoreでATRIXに移した後、Galaxy Nexusから削除、という荒技で無理矢理ATRIXにインストールした。
対応端末の条件がどうなっているのかは、後でもうちょい確認してみよう・・・

まぁ、元々のSIMが月額490円、SMSオプションが150円、050が315円だから、総額で955円。ユニバーサル料入れても1000円は越えないところで、一通りの電話の機能が揃うことになる。
実は3Gの090/080な電話番号とIP電話の050の番号が紐付くワケだから、同じ端末に対してSMS送る時は090/080、電話する時は050っていう状態になってちょい混乱しそうだけどね(笑)
この値段でここまで揃えば、万人に薦めるかどーかって話はおいといて、でもオイラみたいに好きでやってるってヒト以外でも(まぁ、フツーの電話は持っててサブでスマートフォン欲しいヒトとか、子供に持たせるスマートフォンとか)なんか使い道があるんじゃなかろーかとは思ったかな。

とりあえずしばらく使ってみよう。