2015/12/28

Jolla: 日本語のフリック入力

Jolla Phoneの日本語入力環境としてはかなり初期の頃から「Behold」さんがローマ字入力で実現されていて、OpenRepos.netでjolla-anthy-jpという名前でパッケージ配布している。
OpenReposで配布されているパッケージはWareHouse for SailfishOS経由でインストール&パッケージ管理できるってこともあって、ワリと簡単に導入できるワケなんだけど、特に電車の中とか片手で操作したい時にローマ字入力ってのはツラかったりするので、メールやSNS等で日本語テキストを入力するようなケースではやっぱり他の端末を使うケースが多かったりした。

そんな時、今年の夏ぐらいに「どうやら誰かフリック入力を実現させたらしいよ」という話をJolla Phone保持者が4名も集まった某所での飲みの席で知り、ちょこっと調べてみたところ「sleepsounds」さんという方が書かれたものであることを知った。Beholdさんはどこの人だかも知らないんだけど、sleepsoundsさんはどうやら日本の方らしいね。
残念ながらインストール可能なパッケージでの配布はされてないっぽいので、Githubのリポジトリからgit cloneするか上のリンク先の右上にある「Download ZIP」で落として来て、手作業でファイルをコピーするしかなさそう。

以下、簡単に中身を紹介してみるんだけど(まぁJolla Phone使ってるようなヒトには「釈迦に説法」だけど)自分で試す時は自己責任でよろしくね(はーと
  1. Beholdさんの"jolla-anthy-jp"を導入しておく。(WareHouse for SailfishOS経由でインストールするのが楽かな)
  2. githubのページからjolla-kbd-flick-jpをJollaのブラウザで直接ダウンロードするか、母艦のPCでZIPを落としてきてJollaにコピーする。
  3. デベロッパーモードで母艦からsshするか、Terminalアプリを立ち上げるかする。
  4. cd Download ※とか、とにかくzipファイルをコピーした場所にcdする。
  5. unzip jolla-kbd-flick-jp-master.zip
  6. cd jolla-kbd-flick-jp-master/src
  7. devel-su
  8. cp -R * /usr/share/maliit/plugins/com/jolla/
  9. cd /usr/share/maliit/plugins/com/jolla
  10. mv KeyboardBase.qml KeyboardBase_Original.qml
  11. ln -s KeyboardBase_Flick.qml KeyboardBase.qml
だいたいこんな感じだろうか。
要は、単純にコピーしてくるだけじゃなくて、KeyboardBase.qmlを置き換えなきゃいけないってのがポイントだ。
あとは「設定→テキスト入力→キーボード」から「日本語(フリック)」をアクティブにしておこう。
多分、再起動しなくてもイケたと思う。
ポップアップ表示はPopperを使っているので、ガイド的な表示ではなく単純にフリックした時に入力される文字が表示される(←SailfishOS 2.0になった時にPopperの仕様が変わったとの事で、2015/12/28時点ではここの文字は変化しなくなっている。が、既に@sleepsoundsさんの手元では修正済みらしく、そう遠くないうちに修正版が公開される模様)。

とりあえず5日間程使ってみたワケだけど、フリックの感度は悪くない気がする。キーレイアウトはWindowsPhoneを参考にしたとどこかで読んだ気がするけど、特に左にある英数の切り替えのところはまんま再現できていて、Lumiaと操作を往復するおいらにとっては非常にありがたい。
ただ、現状リアル端末上では左下の「日」をタップすると即qwertyに移動してしまうため、スペースを入力することができない・・・でもエミュレータで試すとちゃんと入力できるんだよねぇ・・・なぜじゃ??
もうちょいよく調べてみよう・・・

オリジナルのKeyboardBase.qmlを置き換えるのがちょっと難点という話ではあるけど、rpmパッケージ作ってインストール時に置き換え、アンインストール時に書き戻しって出来る気がするから、パッケージ化すると利用者増えるかな?←増えるっつったってそもそも日本のJolla Phoneユーザの数が知れてるだろ・・・

なんにしても、とてもありがたい感じだ。
Jollaを日本語でガシガシ使いたいなら、作者の@sleepsoundsさんに感謝しつつ入れてみるといいと思うよ。

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