みたいなところで、現状での日本語周りのことを少し。
ま、とりあえず、例えば日本語のメールとかWebとかはフツーに日本語で表示される。中華フォントだけど、とりあえず表示はできるので、ここの部分は深く考えなくていい。ただ、まぁ、当然だけど、システム関係の表記は日本語ではない。最初のエントリで書いた通り、日本語リソースは標準では入ってない。当然、日本語の入力手段もない。フォントも中華フォント。ま、とりあえず素のままではそんなところ。
で、まぁ、なんとなくここからその日本語関連のことを(備忘録も兼ねて)書いておくんだけど、お行儀の良い話でもないのでマネしたいひとは必ず「自己責任」でお願いね。万が一なんかあってもおいらは責任とれないので、あしからず。(←と一応書いておくけど、そもそもJollaを取り寄せてまで手に入れようとする人たちは言わなくてもわかってるよね・・・)
○日本語リソースのインストール
メニューやシステムメッセージは英語でもとりあえず使えるだろうけど、やっぱり日本語で表示された方がしっくり来るよね!ってことで、@kenya888さんの呼び掛けで下のようなプロジェクト(?)が立ち上がった。
- unofficial-jolla-translations
もともとは日本語リソースを作るために立ち上げたっぽいんだけど、他の国のJollaユーザが「おいらの国の言語リソースも作らせてくんない?」と言ってきたらしく、ドイツ語、チェコ語、スロバニア語(?)とギリシャ語の翻訳作業が進んでるっぽい。
Nokia N9の時は最初@takumiasakiさんが一人で翻訳作業を進めていらっしゃいましたが、今回は最初からTransifexという公開かつ共同で翻訳作業ができるシステムを使って数日で90%以上のワードを翻訳した感じ。
もしこれを見た人で、メッセージの訳がおかしいとかまだ訳されてないとかもっとこういうメッセージが解りやすいってのがあったら、ぜひ参加して自分でなおしてねっ(はーと)
で、肝心の導入方法だけど、とりあえずオフィシャルなパッケージではないので最初に「Settings → System → Untrusted Software」を設定して、ストアを経由しないパッケージのインストールを許可しておこう。
上のプロジェクトで翻訳されたものがパッケージ化されてるから、単純にはこれを落としてきてインストールすればいい。多分、これが一番楽。
- unofficial-jolla-language-pack-ja | OpenRepos.net
<改訂:2014/06/12>
でも、パッケージに収められているHOWTO_jaでは「2.4 OpenReposのリポジトリを使用したインストール(Warehouse)」の方が「簡単でおすすめの方法です。」とされているので、そっちを紹介。
※ 初回の記載では"OpenReposを使えばパッケージの改竄に対応できる"と書いたんだけど、その後の情報でOpenReposを使っても対応できないことが判り、HOWTO_jaが改訂されたので記載を修正しますた。「いかなる方法を使ってもパッケージの改ざんには対応できない」(意図せず改ざんされたパッケージをインストールしてしまうリスクがある)ってことなので、みんなちゃんと自己責任でお願いね(はーと)
</改訂:2014/06/12>
まず、"Warehouse for SailfishOS"をインストールする。
- Warehouse for SailfishOS | OpenRepos.net
とりあえずおいらは0.2-12を使ったけど、なんにしてもリンクをタップしてダウンロードし、Settings → System → Transfersを開いてダウンロードしたファイルをタップするとインストールされる。
アプリの一覧にWarehouseが追加されるのでこれを起動。"Search apps"から"Japanese"とかで検索すると、"unofficial-jolla-language-pack-ja"というパッケージがみつかるはず。
みつかったヤツをタップして開いて、まず「Enable Repository」のところをタップして、しばらくするとここが「Install」に変わるので、これをタップすればインストールは完了。
インストールが終わったら、Settings → System → Languageの設定を出すと、一番最後に「日本語」が追加されているはず。これを選んで「Accept」するか、右から左へ画面をフリックすれば、その後再起動がかかって、次に起動した時にはシステム系がすべて日本語で表示されているはず。
○日本語入力
携帯端末の日本語入力はやっぱりフリック系が主流だと思うんだけど、今のところまだそういったUIの日本語入力は実現できてないっぽい。という訳で、今の時点では昔懐かしい(?)ローマ字入力による入力手段がBeholdさんというヒトによって用意されている。
インストールは、上のところでWarehouseをインストールしていれば、Saerch appsからJapaneseで検索すると「jolla-anthy-jp」というのがみつかると思う。さっきと同じ要領で「Enable Repository」→「Install」すると、必要なパッケージをインストールしてくれる。
インストールが終わったら「Settings → System → Text Input」と開いて、中央辺りにある「Keyboard」をタップすると選択できる入力言語の中に「日本語(ローマ字)」というのが追加されてるはずなので、これを一回タップして有効にする(左側の○が明るくなる)。
ちなみにここで左側の○が明るくなってる奴は、キーボード切替時に全部選択肢になっちゃうので、Englishと日本語のみ残してあとはDisableにしておく。(いや、他に入力したい言語があるヒトは、それ残してね)
ここで一旦再起動(電源落として入れ直す)しよう。
あとは例えば「Note」みたいなアプリでキーボードを呼び出し、スペース(多分、そのままだと「EN」と表示されている)を長押しすると、キーボードが切り替わって日本語のローマ字入力ができるようになる(Englishに戻す時も同じくスペースを長押し)。
ちょっと前まではDeveloperモード対応してターミナル使ったりしなければいけなかったっぽいので、随分と簡単に導入できるようになったもんだ。感謝感謝。
○フォントの追加
PCとUSBで接続し、端末側で「PC connection」を選択すると、「Phone Memory」のところにホームディレクトリが丸々マウント(マウント、とは言わないか。まぁ、でも、見える。)されるので、そこに".fonts"というフォルダを作り、その中に必要なフォントファイルを入れる。さらに".fonts.conf"をPCで作っておいて、同じく「Phone Memory」の中にコピーしておく。あとは再起動すれば、フォントが入れ替わってるはず。
".fonts.conf"自体は端末に特別なファイルじゃなく、一部のPC Unixなシステムでユーザ独自のフォント設定する時に使われるものなので、".fonts.conf"でググると沢山情報が出てくる。
今回おいらはMigMix 2Pを入れてみたので、その時のサンプルがこんな感じ。(@kenya888さんに感謝)
<?xml version="1.0"?><!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd"><fontconfig><match target="pattern"><test name="family" qual="any"><string>sans-serif</string></test><edit name="family" mode="prepend" binding="strong"><string>MigMix 2P</string></edit></match><match target="pattern"><test name="family" qual="any"><string>serif</string></test><edit name="family" mode="prepend" binding="strong"><string>MigMix 2P</string></edit></match><match target="pattern"><test name="family" qual="any"><string>monospace</string></test><edit name="family" mode="prepend" binding="strong"><string>Droid Sans Mono</string></edit></match></fontconfig>
とりあえず、だいたいここまでやればなんとなく日本語対応っぽくなってるはず。
ありがたや~ m(_ _)m